No.95 (フランス革命@) :
「国民会議成立の背景とは何か?」
アメリカ独立戦争の多額の戦費で財政が破綻した為、ルイ16世は財務総監に
重商主義の経済学者テュルゴーや平民出身で銀行家のネッケルを抜擢し、彼
らが第一・第二身分に課税しようとしたので貴族は174年振りに三部会の開
催を要求し改革をつぶそうとしたが、ヴォルテールらを代表とする啓蒙主義
に影響された自由主義の貴族・聖職者がリーダーとなり第三身分は国民議会
を分立させた。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
国民議会(アセンブリー・ナシオナーレ)が、現在でもフランス議会(下院)
の名称として存続していることに、大きな関心を持って学習に臨んでいる。
思考・判断:
174年振りに開催された三部会において、伝統的な身分別議決方法と個人別議
決方法が対立した結果、後者を主張した人々により国民議会が分立したことに
ついて、的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
アベ=シェイエスによる小冊子『第三身分とは何か』の抜粋を読み、それが革
命機運を高める上で大きな影響力を持ったことについて実感している。
知識・理解:
革命勃発直前のフランスの財政難は、アメリカ独立戦争参戦による戦費が大き
な原因であることや、第一・第二身分でも、自由主義者の人々が第三身分に同
調したことについて、基本的な知識を身につけている。